朝の準備時間、
「着たいものがないな…」とクローゼットの前で立ち尽くしてしまう・・・
そんな経験、ありませんか?
私は整理収納アドバイザーとして「今、そして未来の私にとって不要なモノを減らして暮らしを整える」ことを提案していますが、
実は私自身も、毎朝の“服選び”が小さなストレスになっていました。
そんな私が取り入れてよかったと感じているのが、
「私服の制服化」という考え方です。
今回は、制服化の実践を通して得られた服選びの気楽さだけでなく、
自分の好きや内面に気づけたことについてもお話しできたらと思います。
目次
- 「私服の制服化」ってなに?
- 私の制服化スタイルは・・・
- 制服化にたどり着くまで・・・
- プロと一緒に選んでわかった、自分の「似合う」と「好き」
- 昔から変わらなかった3つのルール
- 持っている服の「見える化」でさらに快適に
- 自分の“好き”や“苦手”が前よりわかってきた
- まとめ:私服の制服化は、自分を知る手段
1.「私服の制服化」ってなに?
簡単に言うと、自分の定番スタイルを決めて、毎日それを着まわすという方法です。
学校の制服のように、悩まずパッと決まる仕組みを自分で作ってしまいます。
そうすることで、毎朝の「何を着よう…」という小さな迷いから解放されます。
私はミニマリストではないので、服の枚数はそこそこあります。
でも、選ぶ軸が決まってからは、気持ちがとても楽になりました。
私の制服化スタイルは・・・
● 夏はワンピースがメイン
重ね着せずに1枚で完成します。そして、通気性がよく涼しくて楽です。
● 冬はシンプルなトップス × ワイドパンツ
動きやすくごちゃつきません。シンプルなのでアウターも合わせやすいです。
● 印象を変えるのは小物の力
リング、イヤリング、メガネ、サングラスなどで少しの遊び心を取り入れています。
制服化にたどり着くまで・・・
思い返せば、30代前半ごろからファッションのスタイルはあまり大きく変わっていませんでした。
ワイドパンツが流行り出してからは、それが私の定番に。
その一方で、トップス・ボトムス・シューズのすべてにおいて、明らかに2軍・3軍と感じる服も、長いあいだ手元に残していた記憶があります。
制服化を取り入れたばかりの頃の私は、
白のロンT × 黒パンツに、アウターはベージュか黒。足元も白か黒で、モノトーンを基本とした無難なコーディネートが定番でした。
悩みをカバーするために、自然とオーバーサイズのアイテムを選びがちに・・・
着やすさ・無難さを優先していたのだと思います。
でも、40歳にさしかかった時に、いつもの黒縁メガネ、シルバーのイヤリングを合わせても
「なんか決まらない…」「似合わないかも…」という違和感が増えてきました。
好きだったはずの服・コーディネートなのに、気持ちがついてこない感覚です。
そんなもやもやを抱えながら、自分の「似合う」と「好き」を見つめ直すようになったのです。
プロと一緒に選んでわかった、自分の「似合う」と「好き」
とあるコミュニティで出会ったakiさんの買い物同行サービスを利用したことで、
今までとはまったく違う視点からの発見がありました。
・自分に似合うトップスのサイズ感
・素材の組み合わせのバランス
・小物で印象をおしゃれに見せる工夫
顔立ちが中性的になってきたこともあり、カジュアルすぎる服とのバランスに悩んでいた私。
その違和感を、見事に解消していただきました。
スタイリッシュだけど気取っていない。
そのバランスこそが、自分にとっての“好き”だったんだと気づけたのです。
「コンプレックスは隠さなくても大丈夫。むしろ活かしましょう!」
そう言ってもらえたことが、とても印象に残っています。
そして「トップスはボリュームを抑えたほうが、理想のイメージに近づける」と教えていただきました。
その後、数年着ていたオーバーサイズのロンTとお別れし、
新しく、ジャストサイズまたは1サイズ小さいトップスをお迎えすることに。
たったそれだけの変化なのに、一気に理想の姿に近づけて、心から満足できました。
買い物同行で選んでいただいたアイテムを一部紹介させていただきます。
※写真左:冬の同行依頼でアウターを選んでいただきました。これを羽織るだけで、一気に今っぽさが出てお気に入りです。
※写真右:夏の同行依頼でトップスとボトムスを選んでいただきました。自分では選ばない色味(ロゴのグリーン)だったけど、着てみたらしっくりきてびっくりしました!
昔から変わらなかった3つのルール
プロにお願いするときにも、大切にしていたルールがあります。
・小物でアクセントをつける
・色は最大3色まで
・無理に流行りの重ね着をしない
このルールには、それぞれ理由があります。
たとえば、小物は気軽に変えられて場所もとらないので、服をたくさん持たなくても変化を楽しめます。
色を絞っているのは、シンプルでごちゃつかないスタイルが好みだからです。無彩色2色+アクセント1色なら、テクニックがなくても自然とまとまりが出ます。
そして重ね着は可愛いけれど、着まわしや使い勝手を考えると、今の自分にはうまく回すのが難しいと感じていました。
この軸があるからこそ、プロの提案にも柔軟にのれるし、後で自分で服を選ぶときもあれこれ迷う時間がぐっと減りました。
持っている服の「見える化」でさらに快適に
服を増やす前に、手持ちの服を俯瞰して見直すことも習慣になりました。
私は【JUSCLO(ジャスクロ)】というファッションアイテム管理専用の無料アプリを使って、買ったファッションアイテムを写真に撮って記録しています。
写真で管理するメリットがこちらです。
・アイテム数やカテゴリごとの偏りが一目瞭然
・外出先でもチェックできて、買い物の失敗が減る
・コーディネートの確認にも便利
持っているのに見えていない服は、持っていないのと同じだと思っています。
せっかく制服化(=お気に入りの1軍)を整えたなら、2軍の存在にも気づけるようにしておく。
それが、服の手放しや見直しにもつながっていきます。
不要な服が詰め込まれていると、服がシワになりやすくなったり、
汚れや傷みに気づきにくくなったりと、他の服への影響も出てしまいます。
だからこそ、管理することそのものが、整った暮らしへの一歩になるのだと感じています。
自分の“好き”や“苦手”が前よりわかってきた
制服化を続ける中で、次のようなことが見えてきました。
・苦手な素材やシルエット
・テンションが上がるコーディネート
今では、どの服を選んでも「これ、今日の私っぽいな」と感じられます。
服を選ぶ時間が短くなり、お出かけ前のモヤモヤも減りました。
ちなみに、今の私服は2パターン、仕事用も2パターンあれば十分だと感じています。
生活スタイルと照らし合わせたときに、今の自分にはこの数で不足はありません。
パターンをしっかり決めておけば、3パターン目が必要なときもすぐに見直せるので、無理なく、そしてラクに服とつき合えるようになりました。
こうした気づきの積み重ねは、「私ってこういう感覚を大事にしてたんだ」と、自分の内面に目を向けるきっかけにもなりました。
洋服を整えることは、気持ちよく暮らすための心の整理にもつながっていたんだなと感じています。
まとめ:私服の制服化は、自分を知る手段
私服の制服化は、モノを減らすテクニックではありません。
自分自身を知って、毎日の選択をラクにしていくための暮らしの工夫です。
「これがあれば気持ちが潤う」
「これがあると、今日を心地よく過ごせる」
そんな自分の感覚を知ることができれば、きっと日々は少しずつ整っていきます。
おしゃれに自信がなくても、ファッションが苦手でも大丈夫✨
自分の「好き」や「心地よさ」を大切にすることから始めてみてくださいね😊