人は期待だけでは動かない

私、某眼鏡店で約11年間店長を務めたアラフォー主婦です。

店長時代の振り返りをします。

お店を良くしようと、施策を考えやることを増やしてみんなにやってほしいとお願いするも、行動が続かずなあなあになっていつのまにか施策が消え去っていく

決めたことをちゃんとやろうよ!っていつも周りに大きな期待を抱きながら、私はやっているのになんでみんなやらないのかと嘆きイライラを振りまいていた。

さらに、あれもこれもと手を出してすぐに飽きてしまい、その繰り返し。

そして、100%なんでやってないの?と、どのスタッフに対しても同じテンションでぶつかっていくスタイル。

しかも、私自身も周りから見たらやれていないこともあっただろうに、自分のことはかなり棚に上げていた。

みんなが続けられるようになるにはやり方をどう変えたらいいのか?っていう目線で考えることが、はるかに優先順が低い時期があった。

この時は、なめられないようにしたいという気持ちもあってかなりトゲトゲしていた記憶がある。

当時の一緒に働いていたスタッフからはめちゃくちゃ嫌われていたと思うし面倒くさがられていたと思う。

11年間で数名のスタッフと喧嘩みたいな言い合いをしたこともある。

あぁ、本当に恥ずかしい。

 

今ならわかるけど、店長とかマネジメントとか仕事とか関係なく、人と関わっていく中で1番してはいけないことをしてしまっていたなと、悔しいけど心の底からそう思う。

(ここでは会社もコミュニティの一つとして扱う)

基本的に、会社に雇用されて働くスタイルだと、ほとんどの人が本当に好きなことをしているというよりは、なるべく楽してお金を稼げればいいと考えている。

いろんな人が混ざったようなコミュニティで何か達成したり成果を出したりするには、過剰な期待をかけなくても気合を入れなくてもできる事という前提で行動を組み立てるのが正しい。

決め方もみんなの納得いくような決め方にするのはもちろんだけど、やらないことを徹底的に決めて、やることのさらにかなりのピンポイントに焦点を当てるというのが、きっと効果的だったんだと思う。

日々お客様の対応で忙しいのに、そこに加えてあれもこれもと要求してしまうと、みんな仕事が嫌になっちゃうに決まってる。

相当な上昇志向だったり負けず嫌いだったりしない限りは。

そのことに気づくまで10年くらいかかってしまった。

センスのいい人ならすぐに気づけていたのだろうけど、私にはセンスゼロ。

それなのに勉強せずにマネジメントの知識不足のまま店長というポジションで働いてきてしまい、自分で沼から抜け出せない状態になり助けも求められないまま店の雰囲気や自らのメンタルを滅ぼしてしまった。

店長を離れて3年経ったが、やっと今になって自分のことを客観的に見れるようになった。

当時の自分の良くなかったところを見つめられるようになったのは、ミニマル思考を取り入れてからだ。

期待も大事だけど、結果を出したいならやることは少ないに越したことはない。

私にとってとても学びになった経験。